豆知識

タクシーで無賃乗車?後日支払いは可能?トラブル回避の全知識

タクシーで無賃乗車?後日支払いは可能?トラブル回避の全知識
小山
小山

「お客さんに料金を踏み倒されたらどうしよう?」

「無賃乗車された場合の正しい対応を知っておきたい」

北野
北野
タクシードライバーなら、こういった不安をもつこともあるでしょう!

この記事でわかること

  • タクシーで無賃乗車をするお客様の心理や特徴
  • 無賃乗車を未然に防ぐための具体的な方法
  • もし無賃乗車されてしまった場合の適切な対処法

タクシーの無賃乗車は、ドライバーが断固として防ぐべき行為です。

なぜなら、料金が支払われない場合、売上の損失はもちろん、警察への通報や対応などで貴重な時間を奪われ、精神的にも大きな負担となるからです。

意図的でないケースもありますが、原則として後日の支払いは認められていません。

万が一、自分が無賃乗車の被害にあったらどうしよう…と不安になりますよね?

 

この記事を読むことで、無賃乗車をするお客様の傾向を理解し、被害を未然に防ぐための具体的な対策を学べます。

さらに、もし被害にあってしまった場合でも、落ち着いて適切に対処するための手順がわかります。安心して日々の乗務に取り組むために、ぜひ最後まで読んでみてください。driverfirst-banner1

タクシーで無賃乗車して後日支払いは可能か?

タクシーで無賃乗車して後日支払いは可能か?

タクシー料金を後日支払うことは、基本的に認められていません。目的地で降車する際に支払うのが、タクシー利用の原則です。

運転手は乗客から運賃を確実に受け取る義務があります。支払いがなければ、意図的でなくとも無賃乗車と見なさざるを得ないでしょう。会社の規定によっては、その場で警察へ通報することもあります。

万が一、財布を忘れるなどで支払えない場合は、隠さずに正直に運転手へ相談しましょう。身分証を見せ、後日必ず支払う意思をはっきりと伝えてください。運転手は営業所へ連絡し、指示を受けることになります。

 

後日払いが認められる可能性もありますが、これはあくまで例外的な措置です。運転手やタクシー会社の判断に委ねられます。

無賃乗車は詐欺罪などに問われかねない行為だと認識しましょう。支払えない事態では、速やかな相談と誠実な対応が求められます。

【タクシー】無賃乗車するお客様の特徴

【タクシー】無賃乗車するお客様の特徴

無賃乗車するお客様の特徴は以下のとおりです。

  • なぜタクシーを選んだのか?
  • クレーマーの心理
  • 料金を支払わない心理

順番に解説します。

なぜタクシーを選んだのか?

無賃乗車を企む人が、なぜ他の交通機関ではなくタクシーを選ぶのか、疑問に思うかもしれません。

バスや電車という選択肢もある中で、高価なタクシーを選ぶのには理由があるはずです。

一つは、運転手と一対一である状況を悪用しやすいと考えるためでしょう。

クレーム等で支払いを免れやすいと感じるのかもしれません。電車には改札があり、バスでは人目が気になります。そのため一対一の状況が好都合だと考える可能性があるのです。

また、深夜で他の交通手段がないケースも挙げられます。終電・最終バスを逃し、どうしても帰宅が必要な状況などが考えられるでしょう。泊まる場所がない、翌日に用事があるなどの理由で、タクシーしか選択肢がない場合もあります。

クレーマーの心理

タクシー業界では、料金踏み倒しの被害に加え、運転手への暴行や傷害事件も増えています。そこまで至らなくても、問題のあるお客さんは少なくありません。例えば、交通違反を指示したり、遅延に対して損害賠償を求めたりするケースです。

このように運転手に強く出るお客さんの心理は、どのような状態なのでしょうか。

暴行や傷害事件では、お酒による泥酔が原因となることが多いです。気分が高揚し、普段と人格が変わってしまう人もいるため注意が必要でしょう。

その他の理由としては、運転手を見下しているケースが考えられます。また、気持ちに余裕がなく、弱い立場の人に当たることでストレスを発散しようとする人もいるかもしれません。

料金を支払わない心理

タクシーに乗車しても料金を支払わない人がいるのはなぜでしょうか。無賃乗車にはいくつかのパターンがあり、理由は人それぞれ異なります。

まず、うっかり財布を忘れたり、所持金が足りなかったりする「悪意のない」ケースです。この場合は支払う意思自体はあるため、踏み倒しの心配は少ないでしょう。

次に、初めから支払う意思がなく、踏み倒し目的で乗車する「悪質な」ケースがあります。適当な口実で支払いせず降り、そのまま姿を消す場合もあるのです。

最後に、運転手のミス(道間違い、遠回り、料金等)を主張し支払いを拒否する人もいます。たとえ運転手に非がなくても、このように言い掛かりをつける場合があるでしょう。driverfirst1-banner4

タクシーの無賃乗客を防ぐ方法

タクシーの無賃乗客を防ぐ方法

タクシーの無賃乗車を防ぐ方法は以下のとおりです。

  • カメラが起動していることを伝える
  • 「後で支払う打診」場合
  • 長距離利用のときは、事前に支払ができるか確認する

順番に解説します。

カメラが起動していることを伝える

お客様が料金を踏み倒そうとしていると感じた際の対応策をご提案します。車内に設置された防犯カメラの存在を、さりげなく伝えてみるのです。後ろめたいことがない方であれば、特に気にならないでしょう。

しかし、無賃乗車を企む客にとっては、撮影されている事実は厄介に違いありません。顔や音声が記録されていると知れば、悪事は働きにくくなります。

口頭で伝えるのが難しいと感じるなら、ステッカーを活用するのも良い手です。車内に防犯カメラ作動中のステッカーを貼ることで、「見られている」という意識を持たせましょう。

「後で支払う打診」場合

料金踏み倒しの常套手段に「お金を取ってくる」という口実があります。この言葉を信じて車外に出すと、そのまま戻らないケースが多いでしょう。

そのため、お客さんを一時的に車外へ出す際は、担保として身分証を預かるのが基本です。運転免許証や保険証などをお預かりしましょう。やましいことがなければ、お客様は素直に応じてくれるはずです。

もし抵抗を示すようであれば、無賃乗車の可能性を疑う必要があります。支払いが済むまでドアを開けないなど、毅然とした対応を心がけてください。

長距離利用のときは、事前に支払ができるか確認する

長距離のお客様を乗せる場合、出発前の支払い確認が大切になります。料金が確実に支払われるか、事前に確かめておく必要があるでしょう。

まず現金かカードかなど支払い方法を確認します。タクシーチケットなら、利用可否・期限・限度額をチェックしてください。

まれに「到着後、家族が支払う」と言われることもあります。その際は、お客様の身分証提示と、ご家族への電話確認をしてから出発するのが安心です。

 

出発前の確認は失礼に感じるかもしれません。しかし、タクシーは後から請求できません。メーターが回ってしまえば、運賃が発生するためです。自身の営業を守るため、長距離利用時の事前確認をおすすめします。

小山
小山
言い方によっては相手の逆鱗に触れてしまうので言い方に気をつけましょう!

無賃乗車されたタクシードライバーはどうなるのか?

無賃乗車されたタクシードライバーはどうなるのか?

時間の損失

無賃乗車は、タクシードライバーにとって深刻な時間的損失につながります。乗り逃げされた場合を例に、具体的に見てみましょう。

ドライバーが失う時間は主に以下の3つです。

  • お客様を乗せていた実車時間
  • 乗り逃げ後の対応時間
  • 警察での事情聴取時間

ドライバーの多くは歩合給のため、料金未回収は無報酬労働を意味します。給料が出るわけではなく、貴重な時間が奪われるだけなのです。

ケースによりますが、無賃乗車はこれほど深刻な事態を招きかねません。常にそのリスクを想定しておくことが大切です。

経済的損失

タクシードライバーが無賃乗車され、料金を回収できないと金銭的なダメージは避けられません。その際の売上処理には、大きく分けて二つの方法があります。

売上として計上しないケース

一つは、その運行を売上に計上しないやり方です。ドライバーの直接的な金銭負担はありませんが、運行時間は無駄になります。他の営業機会を失ったという意味では、間接的な損害が生じるでしょう。

ドライバーが負担して計上するケース

もう一つは、ドライバーが自腹で売上を立てる方法です。この場合、売上記録は保たれますが、ドライバーが直接的な金銭負担を負います。運行距離が長く料金が高額なほど、その負担は深刻になるのです。

精神的負担

無賃乗車をされたタクシードライバーは、精神的にも大きなダメージを受けます。売上損失に加え、対応に時間がかかることも、心の負担となるからです。

すぐに立ち直れる方もいますが、ショックを引きずってしまうドライバーも少なくないでしょう。

タクシーの無賃乗車への対処法

タクシーの無賃乗車への対処法

タクシーの無賃乗車への対処法は以下のとおりです。

  • 代金支払いまで扉は閉めたまま
  • ためらわず警察へ通報を
  • 被害届は忘れずに

順番に解説します。

代金支払いまで扉は閉めたまま

支払いが完了するまでドアを開けない、というのも有効な対策です。

目的地に着いてすぐにドアを開けるドライバーさんもいらっしゃいます。

しかし、場合によっては、お客さんに一目散に逃げられてしまうかもしれません。

無賃乗車で逃げられるリスクを防ぐため、支払いが済むまではドアを閉めておくことをお勧めします。

ためらわず警察へ通報を

すでにお客さんに逃げられてしまった場合、まず警察へ連絡してください。

犯人が近くにいる可能性、そして犯人の特徴をまだ覚えていることが理由です。記憶が鮮明なうちに伝えるのが効果的でしょう。

また、その流れで被害届も提出できれば、後で警察署へ行く必要がなくなります。事態の悪化を防ぐためにも、警察への通報は速やかに行いましょう。

被害届は忘れずに

無賃乗車に遭ったら、必ず被害届を警察に提出してください。会社によっては運賃保証の条件となっている場合もあります。最も重要な理由は、逮捕のための証拠を残すことです。手間はかかりますが、犯罪抑止のためにも協力しましょう。

しかし、実際には多くのドライバーが被害届を出していないのが実情です。理由として「お金が返ってこない」「時間がかかる」「営業した方が得」などが考えられます。

警察に届け出ても、犯人逮捕に至らなければ運賃は回収できません。調書に数時間かかることを考えると、届け出ずに業務に戻る人が多いのでしょう。

まとめ

最後に、タクシーの無賃乗車への対応について、この記事の要点をまとめておきます。

タクシー料金の後日払いは基本的に認められていません。支払いがなければ無賃乗車と見なされ、ドライバーは時間的・経済的・精神的に大きな負担を負います。

無賃乗車をするお客様には、「うっかり」から「悪意のある踏み倒し」まで様々なパターンが存在します。その特徴や心理を理解しておくことが重要です。

予防策として、防犯カメラの存在を伝えたりステッカーを貼ったりする、後払いを求められた際は身分証を確認する、長距離の場合は事前に支払い能力を確認する、といった方法が有効です。

万が一、無賃乗車の被害にあってしまった場合は、まずドアを閉めたままにし、落ち着いて警察へ通報してください。被害届の提出も忘れずに行いましょう。

これらの知識を日々の業務で意識し、予防策を実践することが、ご自身の身を守る第一歩となります。

さっそく、車内の防犯ステッカーの確認や、長距離のお客様への声かけから始めてみませんか。

小山
小山
この記事が、ドライバーの皆様の安全と安心な乗務につながることを願っています!

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