タクシーの表示灯の種類を具体的に知りたい!
空車表示のタクシーが止まってくれない理由が知りたい!
タクシーってどんな種類があるのかな?
ご紹介する「タクシーの表示灯の種類」を読むと、走っているタクシーがどういう状況かを理解できます。
まずはタクシーの空車について解説しておりますので、ぜひ読み進めてみてください!

目次
タクシーの空車の表示は「赤色」

結論から言うと、タクシーが空車のときは赤い表示になります。
次の項目でタクシーの表示灯の種類を詳しく見ていきますが、「空車」表示は乗車OKのサインです。
タクシーの表示灯は「スーパーサイン」とも呼ばれます。助手席側のダッシュボードの上に置かれています。 表示灯の切り替えは、一部を除いて運転手が手動で行います。現在はLED式のものが多くなりました。
小規模なタクシー会社では、今も昔ながらの幕式(方向幕)を使っているところもあります。
LED式は文字などが見やすいのが長所です。それに比べると幕式の表示灯は見えにくいですが、どちらの場合も「空車」はほとんど赤色で示されます。
表示される文字の色は、メーカーや種類によってさまざまです。「空車」以外には、黄色やオレンジ色、緑色などがあります。

タクシーの表示灯の種類

タクシーの表示灯の種類は以下のとおりです。
- 空車
- 割増
- 予約
- 迎車
- 貸切
- 支払い
- 回送
- 救援
- SOS
順番に解説します。
空車
文字が示すとおり、車内にお客さまがいない状態のことです。
街中でタクシーを見つけ、手を挙げれば停まってくれます。
タクシーに乗りたい方の多くは、座席に人がいるかを確認しません。「空車」の表示を見て、合図を送る場合がほとんどです。
割増
実際に乗客がいる場合でも、22時から翌朝5時までは深夜早朝割増として、運賃が2割増しになります。
そのため、22時から翌朝5時までのスーパーサインに大きな変化はありません。
しかし、お客さまが乗って走り出す(実車)と、緑色で「割増」と表示されます。
予約
予約配車は、予約したお客さまを迎えに行くときの表示です。
「羽田空港」や「成田空港」への送迎予約が一般的でしょう。 〇月〇日〇時、というように時間指定があるので、「時間指定配車料金」がかかります。
迎車と少し似ています。しかし、予約料金がかかる点が異なります。
迎車
お客さまが自宅など、指定した場所にタクシーを呼ぶことがあるでしょう。
その際、タクシーが迎えに行くときはスーパーサインに「迎車」と表示されます。
貸切
「貸切」表示は、時間単位でタクシーを契約したときに出るものです。
貸切表示の場合は、決められたお客さまのみ利用できます。
関連記事:タクシー運転手に転職して後悔したこと|後悔する可能性が高い人の特徴も紹介
支払い
支払い表示は、お客さまが目的地に着いたときに見られます。タクシー運転手がメーターを操作し、支払、そして合計を押すと表示されるものです。
この間は停車中です。そのためお客さまが乗ってくることはありません。
しかし、「支払表示」のタクシーは、まもなく支払いが終わって空車表示になるでしょう。
そのため、近くにいるお客さまが乗車する可能性はあります。
回送
タクシーの回送表示は、電車やバスと同じです。お客さまを乗せずに走ることを指します。
タクシーが回送表示にする理由は様々です。
主な理由としては以下が考えられます。
- トイレ休憩
- 食事休憩
- その他の休憩
回送中の車両が目の前を通っても、お客さまは乗れません。タクシー運転手も、乗せることはできません。
また、原則として「苦手な地域だから」「酔っている人がいたから」「他のエリアに入ったから」という理由で回送にすることは認められません。「偽装回送」となるためです。
救援
タクシー運転手が業務中に助けが必要な事業を行う際、「救援」と表示することがあります。
要請があった場合、タクシーは法律に基づき救援事業として運送を行うことがあります。病院への搬送や、薬などの買い物代行などを行う場合です。
SOS
SOSは、タクシーに緊急事態が起きていることを示すサインです。 スーパーサインに「助けて」と表示される場合もあります。
もちろん、めったに見かけることはありません。しかし、タクシーが強盗などに襲われた場合に活用されます。 それとは別に、行灯が赤く光るボタンもあります。
もし街中でこの表示を見たら緊急事態です。すぐに110番通報し、警察を呼びましょう。
タクシードライバーに向けては以下の記事が参考になります。
参考:国土交通省「タクシー車両の表示等に関する取り扱いについて」
空車表示のタクシーが止まってくれない理由

空車表示のタクシーが止まってくれない理由は以下のとおりです。
- 駐停車禁止エリア
- 営業区域外での営業
順番に解説します。
駐停車禁止エリア
たとえ営業区域内であっても、タクシー運転手は法律を守る必要があります。
そのため、駐停車禁止エリアでお客さまが呼び止めても、タクシーを停められません。 例えば、バス停や消火栓、交差点付近などです。
停車合図を送っても、タクシーは停車できません。
また、走行中のタクシーを直前で呼び止めようとすると、追突事故の恐れがあります。そのため、止まれない可能性があります。
タクシーを呼び止める際は、自分のいる場所に問題がないか、きちんと確認するようにしましょう。
営業区域外での営業
タクシー運転手には、それぞれ「営業区域」が決められています。
区域外から区域外へのお客さまの乗降には応じられません。
そのため、実質的には「空車」の状態で、営業区域外から区域内に戻る途中のこともあります。
このタイミングで乗車希望のお客さまを見つけても、停車しないタクシー運転手が多いです。
なお、営業区域外から営業区域内へお客さまを乗せることはルール違反ではありません。
そのため、営業区域に近い区域外の場合は、「行き先を聞いてから決めよう」と考える運転手もいます。
関連記事:タクシー運転手に転職する方法|転職する人の特徴も紹介
タクシーの種類

タクシーの種類は以下のとおりです。
- 一般的なタクシー
- ハイヤー
- マタニティタクシー
- 介護タクシー
- 子育てタクシー
順番に解説します。
一般的なタクシー
一般タクシーは、街でよく見かけるタイプのタクシーです。
車両は小型や中型のものが多く、駅前やホテルのタクシー乗り場で待機しています。
また、依頼を受けて指定の場所へ向かうこともあります。
一般タクシーは、お客さまの送迎が主な目的です。
ハイヤー
ハイヤーは、普通のタクシーよりも上質なサービスを提供するものです。
そのため、ハイヤーには高級車が使われます。配車依頼を受けて、営業所から指定の場所に向かうスタイルで運営しています。
また、ハイヤーの運転手は、高い運転技術はもとより、接客スキルや簡単な英会話を求められることもあります。
一般タクシーの運転手からのステップアップとされることも多いようです。
マタニティタクシー
マタニティタクシーは、陣痛タクシーや妊婦タクシーとも呼ばれます。
陣痛が始まった妊婦さんを病院へ送り届けるタクシーです。
事前に妊婦さんの住所、出産予定日、出産予定の病院を登録します。そのため、乗車後に行き先を伝える必要がありません。
さらに、車内には防水対策がされています。
陣痛時の送迎について知識のあるドライバーが運転します。妊婦さんが安心して病院へ行けるよう、体制を整えているのが特徴です。
介護タクシー
介護タクシーは、介護が必要な方や、体が不自由な方を乗せるためのタクシーです。
そのため、大型のワンボックスカーなどが使われます。お客さまは車いすやストレッチャーに乗ったまま乗車可能です。
また、介護タクシーの運転手は、介護福祉関連の資格を持っています。出発準備、移動、乗り降り、病院での会計や薬の受け取りまで、さまざまな介助ができます。
子育てタクシー
子育てタクシーは、全国子育てタクシー協会が主催する養成講座を修了した、専門ドライバーが運転するタクシーです。
乳幼児を連れて外出する際のサポートや、保育園、学童保育所、塾などへの送迎にも利用できます。子育て世代にはありがたいサービスと言えるでしょう。
さらに、先ほど述べたマタニティタクシーから継続して利用できる場合もあります。タクシー会社に確認してみると良いです。
まとめ
タクシーの「空車」は、赤い表示でお客様が乗車可能なサインです。スーパーサイン(表示灯)で確認できます。
ただし、「空車」でも、場所や状況によっては停車できません。
例えば、駐停車禁止エリアや、運転手の営業区域外での乗車は法律で禁じられています。
また、深夜早朝は「割増」表示となり、料金が2割増しになります。「迎車」や「予約」は、特定のお客様をお迎えする際の表示です。「SOS」表示は緊急事態なので、見かけたら110番通報をお願いします。
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